パワーメーターのマグネットを自分で取り付け

ガジェット

ロードバイクにパワーメーターを取り付けて、日々のライドでパワー値とパワーベクトルを記録しているが、左右両方のパワーの数値とベクトルが全く同じになっていることに気づいた。
原因と対策について、ブログ記事にします。

使用しているパワーメータとサイクルコンピューターについて

使用しているパワーメータ―とサイクルコンピューターは2018年に販売終了となったパイオニア社の製品です。

修理等は製品を購入した自転車ショップに持ち込めば大丈夫だと思うけど、今回は自分自身で原因を調べていくことにしました。

メーカー商品製品型番
パイオニア  サイクルコンピューター   SGX-CA600
右足パワーメーターSGY-PM910ZRY
右足パワーメーターSGY-PM910VL   
サイクルコンピュータ(SGX-CA600)
右足パワーメーター(SGY-PM910ZRY)
左足パワーメーター(SGY-PM910VL)

事象

ロードバイクのライド記録はサイクルコンピュータのデータを
「Shimano Connect Lab」にアップロードして、日々のライド記録を残しています。

「Shimano Connect Lab」ではパワーメータの「左右両方のパワー数値」と「パワーのベクトル(向き)」を
グラフィカルに見えます。

通常だと、左右は全く同じになることがありませんが、ある時点から左右のパワー値とベクトルが全く同じになっていました。

原因①:左右両方の「パワー値」と「ベクトル」が同じになる原因

サイクルコンピュータのユーザガイドを調べてみたところ、下記の説明を見つけた。

ユーザーズガイド

片側のセンサーが故障、バッテリー切れなどになった場合に反対側のペダリングモニターの値をコピーして本機に表示したり、ログデータを記録することができます。

なるほど!サイコンのこの箇所の設定は意識していなかったけど、設定内容を確認してみたら、「オート」が選択されていた!
ということは、まずは疑うはセンサーの電池切れ!

なお、サイコンの設定を「オート」から「無効」に選択を変更して、サイコンの記録がおかしいことにすぐに気づけるようにしました。

サイコンのペダリング設定モードの変更の流れ

推測原因:センサーの電池切れ

サイコンの左右センサーの接続状態を確認してみると、右足のセンサーが「サーチ中」となっていたので怪しいのは右側のセンサーと推測。

これで事象は直ったと思っていましたが、真の原因は別にありました。

事象が直っていない

別の日にローラーでロードバイクに乗ってサイクルコンピュータでログを記録してみた。

記録されたログを「Shimano Connected Lab」で確認したところ、右足ペダルの記録がされていない!うぎゃ!

もしかして、センサー本体の故障???

とりあえず、サイコンの画面からセンサー接続状態を確認してみると、確かに右ペダリングモニターが「サーチ中」となっていた。。。

それからサイコンの画面からセンサー接続状態を確認してみると、「接続済み」になった!

なるほど!ということで右足のセンサーは自動で電源オンの状態にならないことが分かったので、その原因を調べてみました。

真の原因:マグネットが無くなってる

センサー、サイコン以外が原因かもしれないということで、
ロードバイク本体を見てみたら、パワーメーターセンサーとセットで取り付けていた「センサーマグネット」が無くなっていることに気づきました。

なんと!パワーメーターセンサー購入時にショップで取り付けてもらっていた「センサーマグネット」が脱落して無くなっていた。。。

まさか、ショップにて両面テープでしっかりと取り付けられていたのに脱落していたとは・・・。

これは気づきにくい。。。
もしかしたら、チェーンが落ちた時にチェーンと干渉して脱落したのかも。

ということで、マグネット本体が無くなっていたのが原因なので、マグネットを調達して貼り付けて直すことにしました。

マグネットの調達

パイオニアのパワーメーターのセンサーマグネットは汎用品ではないので、まずはamazonで探してみました。

パイオニアのパワーメーター製品は2022年時点で全て販売終了となっていますが、センサーマグネットはamazonでも購入可能でした。

しかし、価格がマグネットなのに高い。2個セットでほぼ3,000円。。。しかも、昔は2,000円で販売されていたのが、今だと3,000円かぁ。。。

パイオニア純正のマグネット

Amazonで購入可能でしたが、価格が2個で3000円弱とかなりお高めの価格。

マグネットだと100円ショップで手軽に手に入る品物なので、まずは100円ショップからマグネットを調達してみました。100円ショップで販売されているマグネットは大きさや形状など、いくつか種類がありましたが、できるだけパイオニア純正のセンサーマグネットと大きさと厚みが似たような製品を購入しました。こちらは5個入りで100円!やっぱり安い!もし、ダメでもダメージは無しです。

100円ショップダイソーのマグネット

100円ショップダイソーではマグネットの大きさごとに3種類ぐらいの製品を販売していました。大きさ的に真ん中のサイズのものを購入しました。5個入りで100円!

マグネットの取り付け

マグネットの取り付けは元々のマグネット位置に両面テープでOK。

早速、サイコンが右足ペダルのセンサーを検知できるか?試してみました。
おぉ!ペダルを回してみると、ちゃんとサイコンがペダリングモニターのセンサーを検知できるようになりました。

あとはサイコンから「マグネット校正」と「ゼロ点校正」の2つを実施します。

サイコンメニューからの「マグネット校正」手順

サイコンメニューからの「ゼロ点校正」手順

パワーのベクトル調整

また、ローラーでロードバイクに乗ってサイクルコンピュータでログを記録してみた。
記録されたログを「Shimano Connected Lab」で確認したところ、右足ペダルの記録はされるようになりましたが、どうもパワーのベクトル(方向)の向きがおかしい。。。うぎゃぎゃ!

さ~て、どうしたものか。。。

マグネットにはS/N極があるから、以下の流れでマグネットの取り付け向きを変えてみた。

【Step1】取り付けしたマグネットに縦線を引いてみる。

【Step2】引いた線を傾けるようにマグネットの取り付けを変えてみる。
     最初に縦線が横線になるように90度回転させて、ベクトル表示の変化を見てみます。

【Step3】サイコンでパワーベクトルを計測する。

【Step4】パワーベクトルの向きを見てみる。

【Step5】パワーベクトルの向きがずれている分だけ、マグネットに引かれている線を基準に取り付けを変えてみる

【Step6】あとは正しいパワーベクトルになるようにStep2~Step5を繰り返す

結果は正解!

何回かマグネットの取り付けを変えてみたら、いい感じのパワーベクトルになる位置にマグネットの取り付けが出来ました!

これで完全復活ができました!


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